産業技術大学院大学って?
東京都が設置する大学院大学です。
東京都立大学(旧称:首都大学東京)と同じ東京都公立大学法人が設置する大学院になります。
普通の大学院と異なり、専門職大学院の1つで要するに研究よりも、高度な専門性が求められる仕事をするための能力を養うことを目的とした学校になります。
筆者がこちらに入学が決定したので、入学までの手続きや入学後の手続きについて少しずつ書いていきたいと思います。
何で産業技術大学院大学なの?
AIが学べる
残念ながら在職する教授の専門はマルチエージェントなので、競馬AIについて学ぶことはできません。しかし、共通する知識をより専門的に学べるということが魅力に映りました。
競馬AI意外でもAIに関しての実戦経験がなく独学での知識しかなかったので、より体系的に正確に学べる場所としてこちらを選びました。
論文が必須ではない
正直筆者は論文を書くのが苦手です。産業技術大学院はPBL(プロジェクトベースラーニング)と呼ばれる、論文ではなく1つのプロジェクトをチームで完成させることで論文の代わりとなり修士号を貰えるということになります。
実戦経験がない筆者にとって、チームとなって一つのプロジェクトを完遂させるということが魅力に映りました。
学費が安い
公立なので学費が非常に安いです。
入学金は都民なら141,000円、それ以外でも
282,000円です。
学費は年額
520,800円と国立大学と同等になっています。
しかもそれだけでなく、「
専門実践教育訓練給付金」の対象講座となっています。
専門実践教育訓練給付金って?
詳細は調べればたくさん出てくるので詳細はそちらで。
簡単に説明すると、
対象講座を受講すると国から助成金がもらえるということです。
基本的には資格を取ることを目的とした講座が多く、例えば看護師になるための講座(学校)などが対象となります。
具体的な認定講座の検索は
こちらでできます。
認定講座の基準は
こちらのPDFにて確認できます。産業技術大学院については「③専門職大学院:2年以内(法科大学院は3年以内)」に該当するということです。
JDLAが主催するE資格の講座も専門実践教育訓練給付金の対象となっていることが多く、筆者が務めていた会社では「⑥第四次産業革命スキル習得講座:訓練時間が30時間以上かつ訓練期間が2年以内」こちらの要件をクリアすることで対象講座となっていました。
どのくらい助成金がもらえるかというと最大「70%」の助成金が出ます。
つまり、
入学金282,000円+1年目学費520,800円+2年目学費520,800円=合計1,323,600円
かかる学費が、
1,323,600円×0.7=926,520円
助成されることで、
大体40万円程度で通えるということです。
たった40万円で修士号が取れると考えるとまさに破格ですよね。
受講対象者
ごめんなさい。
公務員の方は助成金の対象ではありません。
助成金を得るためには雇用保険に3年以上加入していないといけません。公務員は雇用保険の対象外となるため助成金を得られないことに注意してください。
リスキルしよう
ということで、すさまじくお得な専門実践教育訓練給付金。
以前は、知的財産権を学ぶことができる東京理科大学大学院もありましたが今は対象から外れているようです。
新しく4月から東京学芸大学の教職員大学院が認定されたので、私立の教員には非常に良い仕組みだと思います。(公立に勤務している公務員は雇用保険に入っていないので助成金を得られません。)
講座指定の要件として社会人が向けの配慮が必要になってくるので、通信やEラーニングの講座が多くなっています。
探すと面白そうな講座がたくさん出てくるのでぜひ受講してみてください。雇用保険に入っていれば3年に1回受講できますよ!
今後は専門実践教育訓練給付金と東京都立産業技術大学院大学についての記事を飽きなければ連載していきたいと思います。